五月の晴れた良い天気なのに、「なんだかやる気が出ない、疲れる」とお悩みではありませんか?
ずっとそんな毎日が続いているとしたら、それは俗にいう「五月病」かもしれません。
ぼんやりとしたイメージしかない「五月病」だけど、症状が出始めたなら、しっかり対処する必要があります。
ここでは、簡単にできる五月病の症状チェックと、早めに脱出するための対策をご紹介します!
ぼんやりイメージの五月病。そもそも、どんな病気?
4月からの新入学や新社会人、新しい職場への転職や異動など、緊張する忙しい毎日を過ごし、ふと一息ついたころに襲ってくる「五月病」。
みんなよく言う言葉だけど、実は、五月病という医学用語はありません。
どんな症状を五月病とするかという明確な定義もないんです。
あえて、病名をつけるとすれば「適応障害のひとつ、またはその前段階」というのがしっくりくるんだとか。
「自分にとって大きな環境の変化が起きた後、その3ケ月以内に症状が出てくる」という適応障害に近いもので、燃え尽き症候群の一種と考えるとわかりやすいかもしれません。
■五月病の原因は「人間関係の築き直しやストレス」
五月病の原因の多くは、新しい環境での人間関係といわれています。
今まで慣れていた人たちから離れて、新しい環境で知らない人たちと、人間関係を再構築していく気疲れやストレスが原因となります。
だから、五月病は新入社員や新入生だけでなく、転職や異動が多い中高年にも多く見られる症状です。
特に、真面目で責任感が強く、小さいことにも白黒ハッキリさせないと気が済まない、几帳面タイプの性格の人ほど五月病になりやすいんだとか。
こんな症状には要注意…五月病の症状チェック!
五月病は、心と身体の不調が一緒に出る場合や、身体の不調だけ現われて、実際には五月病とわかりにくい場合もあります。
簡単にできる五月病のチェック診断をしてみましょう。
・なんだか元気がなくて疲れやすい
・何かをしようという意欲がない
・外出して誰かに会うのが非常に面倒くさい
・朝、会社に行きたくない
・仕事や勉強が上手くこなせなくなってきた
・夜眠れなくなってきた
・通勤や通学前に体調が悪くなる
・微熱が続いている
・頭が痛い
・肩こりが激しい
・最近ずっとお腹の調子が悪い
■病院を受診するかどうかの判断ラインは?
上記の症状のような五月病が重度化すると、適応障害から「うつ状態」になりかねません。
一過性の症状なのか、それとも病気なのかの判断は「社会生活が維持できるているかどうか」がポイントになります。
仕事や学校に行きたくないという気持ちがあっても、遅刻や欠勤なくなんとか間に合って行けているなら、まだ健康な範囲だそうです。
これが、実際に遅刻や休みが続いたり、仕事のミスが目立つようになってきた場合は、五月病の範囲を超えて、うつ状態になっているかもしれないので、心療内科を受診してみるのが良いそうです。
早めに対策!五月病を脱出する方法は?
つらい五月病からなるべく早くさよならするには、「とにかくまず休む」ことが大切です。
ゴールデンウィークなど大型連休や週末を利用して、仕事や学校のことを考えない日を作るようにしてみましょう。
そして、睡眠をしっかりとることが重要。
買い物やカラオケ、趣味の運動は、気分転換にもなるし、軽い疲れが熟睡につながるのでとても良いとされています。
久しぶりに旧知の友人に電話をかけて、もやもやした気持ちを聞いてもらうだけでも、心の整理ができてストレス解消になりますよ!
いかがでしたか?五月病は、4月からエンジン全開で頑張ってきたあなたに送られている身体からのSOSです。
無理をしないで、ここらで一息。何も考えず、「無」になれる好きな時間を過ごして、早めの気分転換と休息を!