「お雛様を早く片づけないと婚期が遅れるって本当?」
あなたもこんな言い伝えをどこかで聞いたことがあるかもしれませんね。3月3日を過ぎるとお祝いムードが一変して、早く片づけないと!と焦ってしまいがち。
でもこの言い伝え、特にそのようなことはありません。
むしろ、片づける日の天候や湿度を気にせず、焦ってすぐに片づけてしまうのはNG。お雛様を傷める原因になります。
ここでは、お雛様を飾り始める時期と、片づける最適な時期や注意点をご紹介します。
お雛様の飾り始めは「立春から2月中旬」くらいに
特にいつから飾らなくてはいけないというルールはなく、2月の豆まきが終わったら…というご家庭が多いようです。
早い人だと年明けから飾ってしまう!というケースもあるようで、飾り始める時期は自由です。
そうは言っても、3月3日の直前になって出し始めるのではなく、一週間前までには正しい並べ方で飾ってあげて、ゆっくりお雛様をみんなで楽しむようにしたいですよね。
■お雛様の片づけは、カラッと晴れた日に!
婚期が遅れるというような言い伝えは、特に気にする必要はありません。
それよりも気をつけたいのが、お雛様を片づける日の天気と湿度です。
雨が降ったり、曇りで湿度が高い日に片づけてしまうと、お雛様に湿気を含んだまま収納されることになります。
そうすることで、お顔のシミや着物の汚れなどが付きやすく、虫に食われてしまうことも。
1年間、綺麗なままで保管するためには、カラッと乾燥した天気の良い日を選ぶようにしましょう。
それでもやっぱり、「目安になる日を決めておきたい!」という方には、二十四節気のひとつ「啓蟄の日。3月6日ごろ」がおすすめ。
啓蟄の日は、「暖かくなって、冬眠していた虫が目を覚まして土から出てくる」という意味で、春の訪れをあらわしています。
お雛様をしまう時に注意したいポイント3つ!
①ひな人形のお顔はティッシュで包んで
ひな人形の顔はシミができやすく傷つきやすいもの。
各お人形のお顔をティッシュでくるむようにすることで、湿気を防ぐとともに、ぶつかり合わないようにします。
②ホコリは優しくはたいて
ひな人形の頭や肩部分にホコリが残っていると、虫の発生の原因にも。
できれば軽い「はたき」などでポンポンと埃をはらうか、乾いた布でサッとはらってあげましょう。
③防虫剤は人形専用のものがベスト!
そして最後の防虫剤の取り扱いが肝心です。
防虫剤は人形に直接当たらないように一箱につき1個入れたいものですが、防虫剤の製剤によってはひな人形に向いてない商品もあります。
できればお人形専用の防虫剤がベストです。
防虫剤同士の化学反応を起こさせないためにも、「使う防虫剤は1種類。そして、毎年同じ商品を入れる」ことも大切です。
飾る時期やしまう時期は意外とfreeなお雛様。天気やしまい方に注意して上手に保管したいですね。