食事中に「よく噛む」だけで痩せる超簡単なダイエット方法をご存知ですか?
特別な食事制限も、運動もなしで、毎日の食事のときに「よく噛む」というルールを守るだけで、満腹感が得られて自然と食欲が抑えられるというものです。
「よく噛むのは大事だけど、なぜやせるのか疑問…」という方に、咀嚼とダイエット効果の関係を詳しくご紹介します。
よく噛んで痩せるのは、消化に良いからじゃない!
よく噛んで食べると痩せる理由で思いつきそうなのが、「消化に良さそう」というイメージ。
でも実は、それだけじゃないんです。
もっとすごいのが、「よく噛む」ことで、食欲を抑える神経伝達物質「ヒスタミン」と、脂肪を燃焼するホルモン「ノルアドレナリン」が増産されるということ。
このヒスタミンとノルアドレナリンの二つの効果で、食べてる途中からお腹いっぱいになって、さらに内臓脂肪が減るという理想的なダイエット効果が得られるんです。
「ご飯やラーメンは大盛じゃないと満足できない!」という人も、噛むことを意識しながら食べると、大盛が完食できなくなるから不思議です。
■ヒスタミンが満腹中枢を刺激!
花粉症などのアレルギー症状で悪者扱いにされている神経伝達物質「ヒスタミン」ですが、これが体内ではなく脳内に増えると、脳の視床下部にある満腹中枢を刺激して、もうお腹いっぱいという指令を出すそうです。
これによって、食欲が抑制されて食べる量が減り、1日の摂取カロリーが自然と減るというわけです。
しかも、このヒスタミンを脳内に増やす手段は、「よく噛む」以外にあまりなく、サプリなどで効率的に摂取することは不可能なんだとか。
■ノルアドレナリンが脂肪を燃焼する細胞を増やす!
噛むことが刺激になって、脳内にノルアドレナリンというホルモンが分泌されます。
ノルアドレナリンは、脂肪を燃焼してくれる褐色脂肪細胞を活性化させる機能があるといわれていて、日常化することができれば、内臓脂肪が気になる中年太りの方も、すっきりスリムになるのも夢じゃないそうです。
よく噛むって、何回くらい噛めばいいの?
理想を言うと、一口ごとに30回噛むのが良いとされています。
30回ずつ噛むことで、脳内の刺激が上手く行われて、効果が出やすいんだとか。
一口に30回噛みながら食事をすると、早食いだった人でも、一回の食事で30分くらいの時間が掛かるそうです。
■食事を口に運ぶごとに、箸を置くとやりやすい
「30回噛めばいい」とは言っても、噛む回数をずっと数えているのも面倒だし、ついつい次の一口を口に運んでしまいそうですよね。
そんなときは、食事を一口食べたら、そのたびにお箸を箸置きやお皿に戻して、手から離すのがポイントみたいですね。
箸を置くまでの時間、箸を再び持ち上げて、お皿に手を伸ばす時間が稼げるので、無意識のうちに噛む回数が増えるようになります。
■食事に時間をかけられないなら、食べる前に10分間だけガムを噛んで!
忙しい仕事の合間の食事は、よく噛んで食べたくても、時間をかけてゆっくり食べることって難しいですよね。
そんなときは、ランチやディナーに行く直前まで「ガム」を噛んで行きましょう。
最短でも10分間ガムを噛み続けられれば、満腹中枢を刺激することができるそうです。
食欲を抑えられて、大盛を注文しなくてもお腹いっぱいになるはず。
ダイエットにもなるし、食費の節約にもなるので一石二鳥です。
子供のころ、「よく噛んで食べなさい」と親に言われた言葉は、あながち嘘じゃないんですね。