帝王切開は保険適用で自然分娩は適用外!?出産ってお金かかる?

保険

初めての出産をするお母さんにとっては、出産に関わる費用のしくみが意外と難しくて、なんだか不安…と感じる方も多いはず。

出産だって、病院に行くのだから健康保険証を提出して「いつも通りに3割自己負担なんでしょ~」なんて思っていたら、実際はそうじゃないんですよね!

ここでは、自然分娩と帝王切開の健康保険適用のしくみについてご紹介します。

 

まず、出産方法でもらえるお金のしくみが違う!

■自然分娩は保険適用外って本当?

実は、自然分娩の場合は、健康保険で医療費分が3割自己負担で済む「療養の給付」という制度が受けられません。

その代わり、「出産育児一時金」として、加入する健康保険から「子ども一人につき42万円」が支給されます。

この出産育児一時金は、医療機関に直接支払われる「直接支払制度」が利用できるので、出産と入院費用を42万円以内に抑えられれば、自己負担金がほぼナシで産めるということ。

でも、食事や設備にこだわる個人病院の個室入院だと費用が60万円を超えたり、休日や深夜出産、吸引分娩や鉗子分娩など予定外に追加料金がかかる場合があるので、予算オーバーする場合も多いようです。

■帝王切開の場合

帝王切開の場合は、健康保険の保険適用となって、手術費や治療費などの医療費分は、3割自己負担となります。

出産育児一時金も自然分娩と同様に受け取れるのですが、自然分娩の入院日数が平均で5日くらいなのに対して、帝王切開の場合の入院人数は平均で14日くらいと長くなります。

医療費以外の個室代や食事代など、自費となる保険適用外の費用がかさむ傾向にあるので、どうしても自然分娩より費用が高くなることにも。

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医療費の自己負担分が高額ならば、「高額療養費」を利用する

緊急の帝王切開や処置などで、思った以上に手術費や治療費が増えてしまい、保険適用となる医療費が3割自己負担となっても高額になってしまう場合、「高額療養費」として所定の限度額を超えた分のお金が戻ってくる制度があるんです。

限度額はそれぞれの所得によって変わります。

例)標準報酬月額28~50万円の場合…限度額は、80,100円+(総医療費-267,000円)×1%

自分の家庭の所得区分や限度額がわからないという人は、ご家族でも良いので役所に行って聞いてみると、その場で教えてもらますよ。

さらに、退院する前に「限度額適用認定証」を事前に病院に提出しておくと、窓口で清算するときに医療費分の支払いが限度額まででOKになるので、まとまった金額を用意する必要がなく、心配が減ります。

注意したいのは、健康保険の適用や高額療養費はあくまでも「医療費」のみ

ここで勘違いしないでおくべきことが、ひとつ。

3割自己負担やら、高額医療費など、健康保険が適用となって負担分が少なくなるお金は、出産にかかったお金の総額ではなく、あくまでも「医療費」のみなんです。

とても複雑でわかりにくいような感じですが、入院費の総額の中には、自費となる食事代や部屋代、施設使用料など、各病院がそれぞれ設定している金額があります。

それらの部分には、保険は適用されないし、高額療養費の範囲外とされてしまうんです。

限度額適用認定証を提出しておいた場合、病院の窓口で支払う最終的な金額は、限度額範囲内の医療費と自費として請求される金額となります。

出産後、退院するときに、限度額分のお金しか用意していないと、「お金が足りない!」なんてことになるかもしれないので、退院日の前までには病院の窓口で支払い金額を確認しておきましょうね!

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