「ビタミンC誘導体(プロビタミンC)」って普通のビタミンCと何か違うの?って疑問に思ったことありませんか?
シミやニキビに効果的で、化粧水の成分表示を見るとけっこうな確率で見かける「ビタミンC誘導体」の文字。
効能をしっかり知って、自分の肌に合った化粧水を選びたいですよね。
ここでは、ビタミンC誘導体とその効果、話題のAPPSなどビタミンC誘導体の種類についてご紹介します!
ビタミンC誘導体とは?
ビタミンC(アスコルビン酸)はスキンケアに不可欠。
シミができるのを予防して、肌のコラーゲンを増やしてくれます。
でも、ビタミンCは水溶性のため、角質や毛穴にある皮脂(油)があるとはじかれてしまって、上手く肌に浸透してくれません。
そこで、肌への吸収性を高めるためにリン酸などの分子を結合して開発された成分が「ビタミンC誘導体」です。
■ビタミンC誘導体の効果とは?
ビタミンC誘導体は、普通のビタミンCを塗るのと比べて、肌への浸透力が格段にアップします。
しかも、肌に浸透したのちに、元のビタミンCのカタチに戻り、美肌効果を発揮してくれるんです。
ビタミンCは、一度黒くなってしまったシミの素であるメラニン色素を還元作用で白く戻す効果があると言われています。
これは、美白成分の中でも、唯一ビタミンCだけが持つ効果。
ホワイトニングの代名詞ともいえるビタミンCなので、シミや日焼けが気になるなら、肌に吸収しやすいビタミンC誘導体配合の化粧水などを使うのが効果的なんです!
他にもあるある!ビタミンC誘導体の美肌効果
①黒色メラニンを薄くして、合成を抑える
②コラーゲンの合成を促進してハリを整える
③活性酸素を除去してシミやシワ予防
④皮脂分泌を抑えて、毛穴を引き締めるニキビ予防
APPSってなに?ビタミンC誘導体の種類と成分表示
ビタミンC誘導体は大きく分けると、「水溶性」「脂溶性」「両親媒性」の3つに分類されます。
①水溶性ビタミンC誘導体:リン酸アスコルビルナトリウム、リン酸アスコルビルマグネシウム
主に、化粧水やローションに配合されていて、角質層の表面に素早く浸透してくれます。やや乾燥しやすい傾向があるので、乳液やクリームで保護する必要があります。
②脂溶性ビタミンC誘導体:テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
主にクリームなど持続的に浸透する化粧品に使われます。油分とくっついたビタミンC誘導体なので、角質層の奥まで浸透しながら、乾燥を防いでしっとりさせるけど、つけすぎるとべたつきの素に。
③両親媒性ビタミンC誘導体:パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)
水溶性と脂溶性の両方を良いとこ取りしたビタミンC誘導体がこれ。「APPS」と書かれることも。浸透力が非常に高くて、イオン導入と同じくらいの効果があります。使用感も乾燥やべたつきなく、ほどよいしっとり感があってリッチに。
成分表示でただの「ビタミンC」は酸化防止剤の可能性も…
化粧品やサプリメントの成分表示で、後半の方に「ビタミンC」とだけ書かれているのは、もしかしたら製品の安定性を高めるために、酸化防止剤として少量だけ配合されている可能性もあります。その場合は、ビタミンCの美肌効果はほとんど期待できないので、成分表示をよく確認してくださいね。